つわり対策に役立つ!?コンビニ食べ物ガイド

妊娠初期に多くの方が経験する「つわり」。その症状は人それぞれで、食事がなかなか取れない辛い時期でもあります。特に仕事を続けながらつわりと向き合う妊婦さんにとって、手軽に入手できるコンビニ食品は強い味方になります。今回は、つわりの種類と症状を理解した上で、コンビニで購入できるおすすめの食べ物と避けたい食べ物についてご紹介します。

つわりの種類と症状を知ろう

つわりと一言で言っても、その症状は様々です。主な種類としては以下のようなものがあります。

吐きづわり

常に吐き気があり、食べる食べないに関わらず気分がすぐれない状態です。1日に何度も嘔吐してしまう場合もあります。「これなら食べられる」というものを見つけて、食べられるときに食べることが大切です。

食べづわり

空腹になると吐き気や気持ち悪さを感じる症状です。血糖値が下がると吐き気がしやすくなるため、お腹がすかないよう小まめに食事を取ることが重要になります。

においづわり

特定のにおいに敏感になり、吐き気を催すタイプのつわりです。以前は好きだった香りでも、つわり期間中は苦手になることもあります。

仕事中のつわり対策

職場でお腹が空くと気分が悪くなってしまう場合は、すぐに食べられるものを常備しておくことが大切です。仕事中に間食が禁止されている職場もあるかもしれませんので、上司につわりの状況を相談し、配慮してもらうようにしましょう。

つわり中におすすめのコンビニ食べ物

ゼリー・ヨーグルト類

つわりで食欲がない時でも「つるっ」と食べやすいゼリーは、妊婦さんに人気です。コンビニには様々な種類のゼリーが販売されているので、自分に合ったものを探してみましょう。

ヨーグルトも同様に、適度な酸味があり食べやすい食品です。たんぱく質やカルシウムが豊富で、乳酸菌による腸内環境の改善や便秘予防にも役立ちます。

プリンやアイスクリームもつわり中の妊婦さんに人気です。プリンは卵と牛乳から作られているのでタンパク質の補給になりますし、アイスクリームの冷たいのど越しは胸のモヤモヤ感を和らげてくれることもあります。

冷たいおにぎり

つわりによって温かいご飯のにおいに敏感になり、食べられなくなる方も多いです。そんな時はコンビニのおにぎりがおすすめです。冷たくて食べやすく、炊きたてご飯は食べられなくてもコンビニおにぎりなら食べられるという声も多いです。

適度な固さがあり、ご飯のにおいがあまりしないのも魅力的なポイントです。種類も豊富で飽きにくいのもメリットですが、塩分が多い(1個あたり1g~1.4g程度)ので食べ過ぎには注意しましょう。

酢飯を使った巻きずしもさっぱりとして食べやすいですが、ネギトロなどの生ものが含まれている商品は食中毒リスクがあるため避けましょう。

冷たい麺類

うどんなどの麺類も手間なくしっかりとお腹を満たせる食品です。特に冷たい麺はのど越しが良く、つわりで胸焼けしている時にも食べやすい傾向があります。

酸っぱいもの

つわり中に欲しくなる食べ物として酸っぱいものは有名です。コンビニでは梅干し系のお菓子やキャンディが手軽に購入できます。仕事中に食べるのにもカリカリ梅や梅干し系のお菓子は強い味方になりますが、塩分が多いので摂りすぎには注意しましょう。

つわり中に避けたい食べ物

生もの

つわり時期は免疫力が低下しがちなため、食中毒のリスクが高まります。お刺身やお寿司などの生の海産物には腸炎ビブリオやノロウイルスなどの食中毒の原因となる菌が付着している恐れがあるため、妊娠中は避けた方が安全です。

加熱不十分な肉類

生ハムやサラミ、ローストビーフなどの加熱が不十分な肉類にもトキソプラズマなどの危険があります。妊娠中に感染すると胎児に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

非加熱乳製品

ナチュラルチーズやスモークサーモンなども非加熱または加熱不十分な食品です。リステリア菌という食中毒を起こす菌が含まれていることがあります。チーズを食べる際は加熱してあるプロセスチーズを選ぶと安心です。

揚げ物

つわり中に無性に食べたくなるフライドポテトなどの揚げ物は、油っぽく胸焼けの原因になることもあります。また、塩分やリンを多く含み、トランス脂肪酸などの問題もあるため、摂り過ぎには注意しましょう。

管理栄養士からのアドバイス

食べづわりと体重管理

食べづわりの方は空腹による気持ち悪さを避けるためにこまめに食べがちですが、エネルギーの摂り過ぎで体重が急増することもあります。体重の急激な増加は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクを高めるため注意が必要です。

ヨーグルトやアーモンドフィッシュなどは、タンパク質やカルシウムが摂れて比較的エネルギーが控えめなのでおすすめです。つわり中は「食べられるものを食べる」が基本ですが、体重増加にも少し気を配ると良いでしょう。

ストレス対策も重要

つわりの時期は1日中気持ち悪さに支配され、いつ終わるのか不安になりがちです。無理せずに気分転換をすることが大切です。音楽を聴いたり、手芸をしたり、可能なら十分な睡眠を取るなど、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。

まとめ

つわりは現代医学でもまだ解明されていない部分が多く、その程度や期間は人それぞれです。全くない人もいれば、出産まで続く人もいます。辛い時期ですが、赤ちゃんに会える日を心の支えに、自分に合ったつわりとの付き合い方を見つけていきましょう。

コンビニ食品は手軽に入手できる強い味方ですが、栄養バランスや食品安全性も考慮しながら上手に活用してください。何よりも大切なのは、無理をせず、その時々の体調に合わせた食事を心がけることです。